+ necollabo 10 +



「ちー、オレがおごってあげるっ」
「はい?」
「一緒に温泉行こ?」
「何でそーなるっ」
「ちゃんと着替えも用意するし、何でも言うコト聞くからっ」
「そーゆー問題かっ」
「だって、オレがおごってあげたい〜っ」
「何だソレ…」
「ごほうびごほび! こんなに頑張ってるよオレは!! 寸暇を惜しんで働いているよ!」
「つか、ソレに俺も振り回されているが?」
「じゃぁ千種にごほうび! 俺がおごってあげるーv」
「……いらねぇ…」
「なんで?! 純粋に! 感謝してるんじゃん!!」
「あ、じゃぁオレにもごほうび〜」
「へ?」
「行こうよ、温泉」
「ってカイ? ソースケ?」
「だっていつも迎えに来てるし?」
「ねぇ、シンゴオレタチだって暇じゃないよ?」
「でもお前連れに来ないといつまでも遊んでるし」
「千種、オレ、フルコース食いたい」
「だな、オレトリュフ食ってみたい」
「なぁ、千種、一緒にタダ飯食おうぜ?」
「………だな、ならクロウも誘うか」
「ぇええ?!」

+ + + + +

「感謝しろよ〜」
「オレらダシにされてやってるんだからさ」
「そうそう、途中で退いてやるから」
「! 協力してくれんの?」
「してるじゃん、いつも」
「してるしてる」

「なぁ、マジ協力すんの?」
「電話、しとこうぜ詞音に」
「…やっぱり?」
「後怖いじゃん、オレ、アイルに睨まれんのもヤだし。 王子の出方も判んないし」
「だなぁ…つか連中どうなってんの?」
「さぁ、千種も女いるしなぁ…アイルもいるらしいけど」
「つか、王子、蒼にかまいまくりだし、あの仔は、らいと」
「……さぁ…;」
「アイルに直に言ったらオレラまで敵視されるもんな」
「そうそう、詞音にお任せで」
「…つーかお前らトモダチ甲斐ねぇなぁ…」
「だってクロウ、オレラ千種の気持ち解かんねーもん」
「だよな、千種本命っていねーの? マジで」
「……さぁなぁ…アイツ妙なとこガキだしな…」

+ + + + +

「シンゴの驕りで豪遊しようってさ」
「ほぉおお、おんもしれぇじゃん…」
「アイル?」
「オレが店指定してやる」
「…アイルが?」
「あぁ、一流所がいいよな、やっぱり」
「……」
「…まぁシンゴ稼いでるからねぇ」いいけど。(いいのか?!)

また例のヒトの店ですか〜。
だ、大丈夫なのか支払い…;

「ちょっーと、豪遊って何だよっ」
「そのほうが楽しいだろ?」
「楽しくないっ。 つーか、何でオレの奢り!?」
「オレ達、稼ぎ少ないから〜」シンゴよりは。
「それに大勢の方が良くね?」
「なぁ?」
「うん」
「んじゃ、オレも行こうかなぁ〜」
「オレらは?」
「行っとく?」
「後、誰か行くヒトは〜…と」
「……」うわーんっ(T T

皆にバレバレ、大人数…(苦笑)



「シンゴがね、何処か遊びに連れてってくれるらしいよ。 らいとも行く?」
「…?」
「らいと行くならりょくもーっ、りょくも行くーっ」
「りょく、沢山ヒトがいるよ、りょく苦手だろ」
「うーっうーっ」やだやだっ
「大丈夫だろ、知った連中ばっかだし」
「ちー兄… …りょく…」
「にゃーっ」(くすんくすん、灯にぎゅーっ)
「……りょく、トモダチ作ろう、な?」
「うーっ」更にぎゅ〜
「……」かわいい…ぎゅっ。
「……まぁ、あの二人は放っといて、コドモタチの分はオレが出すよ?」
「王子?」
「行こうよ、みんなで」
「……ま、いっかもな」


ってスケジュール空けんのかよ?!みたいな。
そして何気に千種にポイント稼ぎました?
皆のスケジュールなんて合うわけがないので〜。
シンゴちゃんも可哀相だし〜。
例のヒトの店関係でパーティ状態〜ですかねぇ(笑)
子供にも優しい店〜? スパハウスとかやっててくれないかなぁ…。

ふふ…でも例のヒトの店ともなれば、シンゴちゃんが出さないわけにはいかない。
「別に、千種の分ダケならオレが出してもいっけど?」にやにや
「アイルっ…断固お断り」にーっこり
「僕が半分持ちますよ」
「おっさん…;」
「アンタ誰?!」
「あっ。おっさん悪ぃなー。 急なのに、こんな良いトコ貸切にしてもらって」
「ああ、千種くん。 いいんだよこれくらい」
「って誰っ!?」
「おっさんにはタダメシ食わせて貰ってばっかだな、悪ぃ」
「いやいや」
「今度ライブ来てな、チケットはえーと、アイル経由で」
「楽しみにしてるよ」
「タダメシって何?!」
「え? あぁ、アレ何処だっけ、高台の店で食わせて貰ったよな」
「ローズマリィか」
「アイル知ってるの?」
「おっさんがよくオンナ口説くのに連れ込むとこだよな」にやにや
「ん?」
「アイル、人聞きの悪い。自慢の料理を食べさせたかっただけだよ」
「あはははは! だな、オレ口説かれてねーし」げらげらっ

…千種気付いてないだけだと思うよ? 飯食うのでいっぱいだった模様〜。相手おっさんだし(笑)




灯が一緒なら人ごみも全然へっちゃらなりょく。






カクテル作ってたりとか。
「んじゃ、キミのイメージで作るね、ジンベースでミルクとカシス、ガムシロで甘い雰囲気、ピッタリ」
「いやん、アタシそんなに甘そう?」
「ん、すげー、甘い」
「………」
「「「やーん、千種っアタシもアタシもーっ」」」
「灯ー、こっち来い、カクテル教えてやる」
「え? あ、うん?」
「りょく、由ちゃんといて」
「え…」
「おいで、りょく」
「早く戻れよ」
「うん」
「…りょく、べそかかない、良ちゃんとも遊んで?」
「にゃぁ…」拗ね拗ねモード…でも良たちは大丈夫。

「灯、誰かお持ち帰りするか?」
「しないよ、何言ってるのちーちゃん…;」てか皆オレなんか相手にしないよ;
「そっか?」
「それよりシンゴは? 千兄に飯食わせるんだーって頑張ってたんだから」
「んー…」
「ちゃんとありがとうしなよね」
「あー、解かった解かった」





「ハーレムっ!?」ぶちぶちっ。
別にっ、別にいーけどさっ…。くそっ。
「今日は潰れるまで飲むからっ!」
「おい…」
「大輔と将馬にも付き合って貰うからねっ」
「……勘弁してくれ;」

「…なぁ、クロウ、ヤバくね?」
「…あぁ、珍しいな、シンゴが出来上がりかかってる…;」
「つかもう、オレ怖くて楽しく飲めない…;」
「カイ、千種は?」
「弟達の手前それなりに控えてる…と思う…」
「…あいつら全員下戸だからな…」
「灯は今日は飲んでないけど…蒼もイキナリ寝てることあるしな…」
「紅も珊瑚も結局来ねぇし…;承和はなんでいないんだ?」
「体育会系、抑えてくれたんだろ、さすがにシンゴが哀れだとさ」
「ははは…;」
「王子は?」
「らいとかまってたけど、アレもどうだか;」
「……真打か? アイルは?」
「詞音も見えねーし…こんだけいるとどうにもわけわかんねー」
「スタッフも疲れ気味だからなぁ、いい保養だと思ったんだが…」
「なぁ、コレ全部シンゴのオゴリ?」
「いや、流石に悪いってんで、良たちがカンパ募った」
「そしたら大輔と将馬が1/4出すってよ」
「…はぁ…やっぱタダ飯ほど高いもんねぇな…」

ツートップ、弟達の手前、何処までもイイカッコしい(苦笑)まぁでも、かなり稼いでんでしょ(笑)

「詞音、千種は?」
「ん? あぁ、あっちでホスト状態」
「ああ?」
「あーなると飲まないから、大丈夫っしょ」
「……ハーレム状態か…;」

「なぁ〜に、コソコソ話してんの」
「わっ!シンゴ;」
「べ、別に何でもないよなぁ?」
「…うん」
「皆、ちゃんと飲んでるぅ〜?」
「…大丈夫かシンゴのヤツ」こそこそ。
「さすがにもう止めた方が…」
「カイ、ソースケ…一緒に飲もっ」
「いゃ、遠慮しとく…」
「…ははは;」
「クロウも〜…って、何処行くんだよっ」
ギクッ「……」

「だいたい勝手だよね、鈍いし、 エロいくせに自覚ないし、勝手だし、 えっちぃ癖に天然だし、女切れないし、
 放蕩癖だし、勝手だし、 かっこつけでずるくて勝手で」ぶつぶつぶつぶつ

「…勝手だ勝手だって…」
「シンゴにとっちゃそういう位置付けだろそりゃ…」
「千種かなり振り回されてくれてるけどなぁ?」
「だと思うけどね〜」
「大体!解かってないんだよ!!」
「うお?!」
「って急に叫ぶなよっ」
「オレはっオレはっ」
「ってシンゴ?」


「千種ーっ!!」
「へ?」
「良いかよく聞け!!! オレは、千種が好きだーっ!!!」
「………」
「……ああ…莫迦…」
「莫迦だコイツマジで…」
「莫迦だな本当…」
「いやん、千種、どうするの?」
「熱烈なコクハク〜」
「ちーちゃん…?」



「………俺も、好きだよ?」ちゅっ
「っ」


し〜ん………
「……え? そーなの?」
「え……そーなんだ?」
「げ…マジ?」
「………」
ずるり…
「ってシンゴ?!」
「……ったく…どーしようもねぇ酔っ払い…」
「千種?」
「カイ」
「ははははっははい?!」
「(シンゴ)回収して、どっかで休ませて?」
「あ、ああ、うん?」
「って千種は?」
「俺は、おもてなし」
「へ?」
「あんだけお嬢さん方いんのに俺がいなくてどーすんだ」(そりゃ逆だろう!)
「……は…はははっは…」
「ははははは…千種…」
「そんなわけで、後よろしく」
「ぶっ…げらげらげらっ、ほら、お前ら運んどけ」
「アイル」
「いや、サイコー、笑かして貰った、サイッコーっ」げらげらげらっ。

記憶ないんだろうなぁと思われ…;
そして面々も本気だとも思ってないと思われ〜。

「まさか口説き上戸だったとはね…;」
「過ごしたことが滅多にないからね…;」
「あはははは…;」
「あはははははは〜;」
ちなみに千種は微妙に「しょーがねぇ弟分だなぁ」くらいに思っているかも。
「ったく酔っ払いが」(何時気付くんでしょうか千種;)

「あれ? ここ何処」
「ぐっすり寝てたね〜」
「カイ!? どーしてここに居んの?」
「って…酔っ払っいのお前をここに運んであげたんだろ」
「あ、そーなんだ……そっか…」
「…ん?……どーした?」
「へへへ〜、ちーの夢見てたーv」
「はいはい、そーデスカ;」勝手にやってろ。




「あぁ…千種、オレにもお替り」
「…? 何にする」
「何でも。 キツイやつな」

「ほい」
「サンキュ。
…なぁ……お嬢さん方とお楽しみのトコ悪りぃケド。オレ、退屈してんだよねぇ…」


「シンゴもあの女共もさ…オマエの何処がイイんだか」
「…顔?」
「ばっかじゃねぇの」
「じゃあ、うーん…」
「…くくっ……さっきシンゴに散々言われてたろ?」
「さっき…」
「ほら、鈍ぃし…エロいくせに自覚ないだっけか?優柔不断で、来るもの拒まずで、八方美人で…ってな」
「…そんなコト言ってたか?」
「そこが母性本能擽るらしいぜ? 女って解んねーよなぁ」
「…ん?……シンゴ男だよな」確か(確かかよ;)
「アイツ女みてーなトコあるからじゃねーの」女形だし。
「ふーん」
「でもまぁ、俺にはオマエの方が解んねーけどな」
「そうか?」




「蒼、大丈夫?」
「?」何が…だろ。
「煩い連中ばかりで疲れただろ。 らいとも疲れて寝ちゃったしね」
「いや…別に」



「オマエって飲んでも全然変わんねぇなぁ…」
「悪いか?」
「別に〜、いいんじゃねぇの」つまんねーケド。


「お前、あんまり飲みすぎるなよ」
「いちいちうるせーよ」
「アイル?」
「…わかってるっての」


+ + + + +


ホステスは姦しい。

「ねぇねぇねぇ(きゃぴ)どう思うどう思う?」
「って何?」
「今日のお客さんたちの関係」
「千種とシンゴ?」
「アイルは?」
「本物初めてみたけどカッコイイわよね〜vvv」
「オーナーとどういう関係よ?」
「って一緒に来た娘たちに聞いてみる?」
「ねぇねぇ、どうなのよ?」
「千種くんって彼女いるの?」
「女の扱い慣れてるわよね」
「アイル、彼女いるの?」
「カイトさんは?!」
「……読めないわよねぇ、連中は」
「千種はソコがいいのよv」
「あんなの綺麗でも可愛くもないわよ」
「全然っかっこよくないし!」
「言うじゃない、シンゴだってアレでネコなんて笑っちゃうわよ」
「なんですってーっ」そんなわけないじゃないのよーっ
「千種に纏わりつくんじゃないわよ」
「こっちの台詞だわ!」
「ってそうなの?」
「あの千種が食わないわけないわよね?」
「いやーっ」有り得ない〜っ
「まぁ千種だからねぇ?」
「ってあんたたち千種の女じゃないの?」
「やぁだ、千種に特定の女なんていやしないわよ」
「「なれないのよね〜」」
「「「でも好き〜v」」」

訂正、女は姦しい。微妙に噛み合わないし。
何人いるんだ…煩くて申し訳ない…;

まぁシンゴファンと千種のコイビトは調子が違う〜とか思っていたり。
シンゴファンは千種を邪魔に思っていたりもするけれど、千種の女はとっくにできてるとか思った上で付き合ってる…;
おい…おい?!
でもにゃんこですから、モラルなんてそんな…稀薄で…;すごすご…;