+ necollabo 8 +



「…最近…怪しい噂話されてんの知ってる…?」
「ぁあ? 何が」
「俺とアイルが出来てるんだって」
「………ぶっっ、ぎゃはははははっ何だソレ?!」げらげらっ
「一説に千種と出来てるってのもある」
「………何だソレ…」ぶすっ(この違いは何?)
「こないだ家で寝てて、宅配来た時勝手に出たろ」
「親切だろ」
「って何で服着ないんだよ?! そんでソレ目撃されてんだよっ」
「ってそんなことかよ、ツマンネーツマンネーツマンネー」くっだらねー。
「つまんなかねーんだよっこのバカ!!」お前はともかく俺の信用問題だーっ。
「んだとーっ」喧々諤々(笑)

「へ?んなこと言われてんの?」
「だよ」
「って俺と、アイル? ぶっぶはっげらげらげらっスゲーっウケルっマジ、それダレ?んなこと言われてんの、くはーっ
すげぇっ、んじゃ3角カンケーもいーとこぢゃんっうはーっ」
「ウケテル…このバカ…」
「いや、スゲェ、ワラカシテ貰った、いやぁ、サイコウ、良いぢゃん、言わしとけよ、うはーオカシイ、マジで」げらげらげらっ

「…なんか…微妙に腹立つ…」
「……うん…スゲェ、ムカつく…」

いっぺんシメときなさい、二人がかりでいいし。(笑)

「とりあえずシメとく?」
「…だな」
せーのっ、どたばたっ。

ガチャ。
「お。カイト」
「早いねーカイトっ。早く入って来……ん?…え……あっ!?」
「ナニ?」
「……あ…やっぱり…; 噂は本当だったんだぁ〜〜」
バタバタバタ…
「んだぁ…今の?」
「……隣の住人;」(嫌なタイミングで通るよなぁ;)
「何か勘違いしてるみたいだが」
「…だよ;」俺の信用がーっ。

教訓。開けたドアはすぐに閉めましょう(笑)

+ - - - - - - - - - - - - +




++ 千種式感謝の念 ++



「サンキュ、な」にこっ。天然。……迷惑なキャラだ…;

「ったくすぐそれだ。」

なんか誤魔化されてる気持ちにならなくもない。違うのも知ってるけれども。
…つか…ここんちはみんなそうなんで;

だから「千種とデキテル」説はこういう状況もアリと言う(笑)本人あくまでも親愛の情。
相手がどうとるかが問題で〜。

「テメェ、いきなりそーゆーコトすんなっ」
「何で?」感謝の念じゃんっ。
「……やり返すぞ」

え?マジですか、アイルさんっ。
「もぉーっと、深いヤツをなっ」ふふん。
……え?こっちも迷惑キャラ?


++ アイルにパトロン説 ++


「パトロン? いる訳ねぇじゃん」
「それじゃ、この間食事奢って貰ったオジサンは誰?」
「おトモダチ」
「じゃあさ…その前にスーツ買って貰ってた女性は?」
「トモダチ?」
「……;」

どっちもアリの様ですね(ぇ)


「バイトは力仕事だぜ? そっちのが給料いいだろ」


「そーいや千種ってボンボンじゃん。 見えねぇケド」
「そーだよっ。だからあんなわがままで勝手気ままなヤツに育っちゃたんだからっ」
「ふーん(ニヤニヤ)。 まぁイイさ、千種も居るし飯食いにいこうゼ」
「……もしかして…、オレの奢り?」
「だな」

オジサマは「僕の(家の)会社に(永久)就職してしまえばいいのに」とか思っていて、
おねーさまは「あんなの絶対家を潰すわよ、ウチにいらっしゃいv」とか思っていて、どっちもが働かせる気がない辺りに問題が…;
しかし「おトモダチ」と「トモダチ」の違いは一体…?!(謎を深めるな)

「じゃぁその靴買ってくれたのは?」
「こないだリムジン回してくれたのは?!」
「その艶っ艶の髪は?!」
「てかこないだお前の部屋掃除したのは?!」
「あ、そりゃカイトだ」と、詞音
「はぁあああ?!」
「詞音がキレてよ、『なんだこの雑誌の山ーっ』てか、アイツもかわいー顔して切れやすいよなー?」
「………じゃぁこないだの異常な量の弁当は…;」
「ありゃ桃だ、何のかの言って俺が気になるんだよな」にやにや

「桃…まだ作るのか…;」
「ねぇ、アイツの胃袋どうなってると思う?でもって何処に消費されてんのか興味あるよね?」わくわく。(←なんか方向間違ってる;)
「いや、ないし…;」
「つか…なんか誤解されそうな…」
「つか…もう複雑な心境のヤツがいるし…」

うーん…千種たち働かなくても食えるのに働いてるからなぁ…;
つかもう、本当はあんまり外界と密接にしてない方が傷つかないのになぁ…; まぁ頑張って大人におなり〜とな。






「そーいやカイトだってボンボンだよなぁ〜。
長男じゃねぇから好き勝手なコトさせてもらえてるケド」
「…」
「…ん? この話してもマズくねぇよな」


カイトの兄。

父親の片腕で、跡継ぎ。 カイトが好き勝手できるのも彼のおかげでもある。





アイルのパトロンの一人。

マルチでグローバルな大富豪らしい。
「…リーダーって…千種だったの…;」
「仕切ってるのって詞音じゃん…?」
「…ムードメイカーっての…?…名前の通りがいいのか…」
(あこんちの5人…界隈じゃ有名だし…;怪しい病院から5つも同じ顔が出てくればね…;)

「…なぁ、この申請受理していいのか…あのお騒がせバンド…」
「アイルの暴れっぷりもなぁ」ぬぐなっての;
「千種ってソレ止めねーじゃん…」
「煽るよな、煽ってたよな、絶対」
「まぁ盛り上がりはする、集客効果は絶大…」女性客は金落してってくれるからなぁっ。
「……連中スポンサー付きみたいなもんだからなぁ…」
「実家?」
「だけじゃない、こないだシンゴいたろ、一緒に」
「シンゴ、アレか」
「千種の弟だか兄貴だか、王子お気にりのデルモだしよ」
「…アマチュアってもパトロン付きじゃぁなぁ…他のバンドが霞むだろ…」
「…何がマズイって、そんで蹴れば詞音のバックを敵に回すことになるだろ…」
「…表の商店街かよ…;」

…かなり、嫌がられそうな存在感(笑)
「っかーっ、面倒くせぇっ」とか言いながらやってるような…。(でも色んな手配みんな詞音じゃん…みたいな…)

「やっぱり受理するしかないよな」
「だよな、下手に蹴ったりしたらオレたちの首が飛ぶって…」
「どうなっても知らねーぞ」
「オレだって知るかよっ。 んなコト言ったってそれ以外手がねーだろ」

「皆ー、この間言ってたイベントの申請通ったよっ」
「ナニそれ?」
「知らねー」
「このバカ共っ。 カイトは憶えてる?」
「あぁ」
「とにかく、一大イベントに参加出来るコトになったんだよ。 凄いだろっ」
「別に、そんなのうぜぇだけじゃん」
「アイル、今までのイベントとはワケが違うんだからね。
もしかしたらメジャー行けるかもしれない大っ切なイベントなんだから、くれぐれも無茶はしないでよ?」
「アイルに無茶するなって、無理な話だろ」
「あ。千種もだからね」




「あれ? どしたのニューファッション? ちー首細いから似合うね」
「アイルのバカが鍵なくしやがったのよ、けど似合うっしょ」
「……え?」
「で、スケジュールなんだけどよ、俺この日はバンドの打ち合わせ……シンゴ?つかこの話は向こう?」
「……アイル?」
「だよ?」

修羅場れたまには!(笑)(でも絶対修羅場らないなぁ…^^;)

「おいっシンゴ、何処行くんだよっ」
「……」
「…シンゴ?」
「……か…」ぼそっ
「は?」
「…千種のばかっ、鈍感っ。 デリカシー無さ過ぎっ」

退くと見せかけて。
「はい、千種」
「ぁあ? ハサミ?で何をしろと?」
「切ろう」
「……へ?」
「今日のファッション、かわいーけど色が合わない、新しいの買ってあげるからっ」
「って莫迦オメー」かわいい?
「色変えるだけっ、色っ。千種にぴったりの色っ」

「……首輪…付けたくなるヒトなんすね…千種サン」
「付けてもなぁ…あの放浪癖と言うか放蕩癖と言うか…」
「…でさ、シンゴ何時シゴト始めてくれんの…?」
「あの首輪…取替えない内は無理なんじゃ…;」

+ - - - - - - - - - - - - +


「……千種?」
「あぁ?」
「……その首輪どうした?」
「シンゴの莫迦が今日の色あわねーって、俊祐と香里巻き込んで大騒ぎ」
「……あの莫迦…俺への挑戦か…」

「しかも、すげぇの付けられたなぁ〜。 お前…こんなの黙って付けられてんの?」
「じゃねーけどっ」
「…ふぅん。 シンゴのヤツ、よっぽどオレに張り合いたいみたいだな」
「さぁね、知らねーよ」
「……コレ…外してみるか…?」

羽交い絞めでさ…。
『千種さん、ベースアップしますからっ』
『ああ?』
『大人しく着けられて下さいよっ』
『へ? っておい?』
『シンゴさん仕事入ってくんないと困るんですっ』
『王子もコレだけじゃないし、そうでなくても遊び過ぎてるしっ』
『コレ、着けて下さい、お願いだから』
『………マジ?』

「っつーわけで」
「へぇ、多勢に無勢か…情けねぇなぁ?」
「はぁ?」もう何がなにやら…;
「さ、行くぞ」
「へ? 今日は撮りだろ?ポスターの」
「の、前に行くべきとこがあんだろ」
「ん? 飯?」
「衣装、変えないとな、その色は合わない」
「………ってアホかーっ」
「行くぞ、時間までに戻るんだよ、詞音うるせぇからな」
「って何でそう拘るんだよ?! 取りゃ済む話じゃねーかっ」
「莫迦野郎、外したら済むって問題じゃねーんだよ、既に」

「こんな感じでいかがですか?」
「へぇ…案外、いいんじゃねぇの」
「つーかよ、お前…オレ金もってねーぞ」ひそひそ。
「ほら、行くぞ」
「…って待てよっ。 支払いどーすんだよっ」
「さぁね」
「このまま出てったら、犯罪だろうがっ」
「っせーなぁ…早く来いよ」ずるずるずる。
「ありがとうございました〜」 
「は?」何で?

カイトのクレジットで?それともパトロンですか。(笑)
なんだー、じゃぁお金払ったヒトのぢゃん?と言う。

「……ぁあ!千種くんじゃないか!」
「へ?」
「んだよ?」
「ぁあ!! おっさん」
「どうした、元気だったかい?!」
「うん、元気元気元気もいいとこ、何おっさん、この辺のヒトだったんだ?」
「この辺もなにも、コイツの店(の一つ)だけど」
「へぇ? ってアイルのトモダチ?」
「…まぁね」
「アイルとトモダチだったのかい。千種くんソレは…」
「あぁ、コイツが、何か知らないけど拘ってるんだよね、参るよね、似あう?」
「ああ、とてもよく。そうか、アイルが…(と言うことは私のか)」え?
「……おい、おっさん」
「え?」
「俺が、払うから」イライラッ
「………」

「えー? 前にふらふらと歩き回ってたら腹減ってさー、承和に電話しよーにも金持ってなくて、
そしたらオッサンがおごってくれてー」
「………」
「アイル? 目ぇ座ってる…」こぇえよ?

躾が必要みたいですよ?


「千種ーっ」
「ん?」
「これから仕事…って、…アイル…?」
「よぉ、シンゴ」
「仕事終わりか?」
「まだ、だけど……ん?……ちー、ソレ…」
「あぁ、コレ」
「アイル…だろ」
「へ?何で判んの?」
「それ、アイルのお気に入りのブランドだよね」
「へぇ…詳しいんだな」にやにや。
「ちーっ!」
「何だよ…」いきなり。
「…脱いで」
「は?」
「着てるの脱いで」
「はぁあああ!?」
「じゃないとっ…」
「ストップ」
「何だよ、アイル」
「俺らコレから仕事なんだよなぁ〜、悪ぃけどまた後でな」
「ちょっと待っ…」
「シンゴさーん、次入りますよー」
「ほら、呼ばれてるぜ?」
「千種アイルっ、何やってんだよっ!!」
「コッチも呼ばれてるし」
「詩音怒らすと怖ぇからな……んじゃシンゴ、またな〜」
「……っ」





「千種、千種万歳!」腕をあげて見せて
「へ?」万歳?莫迦だから真似する。
「えいっ」
「わ」
「うあっ、何脱がせてんだ?!」
「コレ、こっちのが似合う! 舞台映えする!!」被せて。
「ってシンゴ何脱いでんだ?!」
「つかその衣装っこれからシゴト」
「千種ファイッ」
「へ?ああ?」
「……莫迦じゃねーの、マジで…おら!行くぞ!!」

ギャラリーいるのに。
つか、手を引かなかったアイルの誤算で〜。笑。でも絶対面白がってる。
+ + 後日完成ポスターを前に + +



「って、コレなんでちーがアイルの服?!脱いでるしアイルっ」でもってこの構図なに?!(どんなだ;)
「微妙にサイズの問題、くそ、お前らのが肩幅あんのな」(シンゴ>アイル>千種)
「………」ぐらり。

「へぇ…なかなか上手く撮れてるね」
「ぅわっ」
「!? …王子っ」
「でもコレなら、千種も脱いだ方がいいんじゃないか?」
「はぁ!?」
「細いながらもいい身体してるんだから…」くすっ
「って、いつ見たんだよっ」
「…いつかな?」
「千種、王子の前で脱いだのっ」
「んなコトするかっ」
「じゃあ何でっ」
「知るわけねーっ」
「……アホくさ」

自分で脱がしたじゃん…みたいな(笑)
「そんなコト言ったって、よく見てないっ」
あー、ソーデスカ。

「あー、そういや風呂は入ったわ」
「え?」
「温泉、王子のおごりで」
「ぇえ?!」
「な」
「だね」
「…そういやよくローブも出してもらってるか…」
「千種って用意して入らないよね」



「へぇ、俺なら千種にも脱いで貰うなぁ、でもって照明も変える。
カイトに色合わせてさぁ、赤ってイイよね、コントラスト強めて、トリミングも変える、
詞音にはアップ撮らせて貰うかなぁ?」
「って王子急に現れんなっ」
「つか千種に触るのやめてくんない?!」
「ほんっとお前急に肩抱くよな」
「こう、包み込みたい衝動に駆られるんだよねぇ」にこっ
「…安売りしてんな、アイドルスマイル」
「千種には、惜しみたくないんだ♪」
「って何時まで抱いてるんだよ?!」しっしっ
「シンゴ妬いてる〜」
「って俺を抱きしめてどーすんだっ」
「愛してるよ、カトリーヌ」
「やーめーろー」

「千種さん?」
「放っとけ放っとけ、あれでリフレッシュしてんだろ」
「はぁ、まぁ撮影ハードですけどね?」
「あ、ポスター出来たんですか」
「王子にダメ出し喰らってた」
「はぁ、あのヒトあれで完璧主義だからなぁ」





+ + + 例の店 + + +



「ところでおっさん、新作俺がデザイン監修してやる」
「どうしたんだい、アイル?」
「千種に着せる」
「……君ところで僕のことおっさんって呼んでたかいずっと…;」
「名前呼んでやったらデザイン丸々俺に寄越すか」
「……いいけどね、それでも」振り回され〜な。

「だからよ、絶対コレがイイって」
「でもね…コレはちょっと使えないよ。 もう一度デザイン為直すから…」
「んで、色はこっちな。 決定」
「……」
「そーゆーコトで、オレ仕事いってくるわ」
「…アイル?」

「…宜しいんですか?」
「まぁ、仕方ないね…」